“リゾート！！”oh！なんて懐かしい響きなんでしょう！最後に訪れたのは確かバリ島だったような、、、もう何十年も前のような気さえしますが。このエスニック調のハットの素材は言わずと知れたエコアンダリヤでございます。今はもう失われてしまったあの自由で懐かしい日々を思いながら作りました。楽しかった事を思い出しながら編んだので、必然楽しい仕上がりになりました。このハットの特徴は何といってもこのカラフルな配色ですが、色の組み合わせはわざとランダムにしています。最初は色替えを規則正しく繰り返していたのですが、仕上がりを見るとなんか気持ち悪くて（色が）。でも使用した色は好きな組み合わせでしたので、知恵を絞った末に色替えの繰り返しをやめてランダムな配色で編んでみたところ大正解の結果となりました。編み始めると調子付いてしまって、本当はもっとツバを大きくBIGに（一緒か）したかったのですが、あまり大きくしすぎると重さが心配になって来るので、このくらいにしておきました。テクノロートという透明のワイヤーのようなものを一緒に編みくるんでいますので、デロ～ンとツバが垂れ下がって来るとか、極端な型崩れとか、無いと思います。そして細編みという一番オーソドックスな編み方で、ぐるぐると編み進める方法で編んでいます。この“ぐるぐると編み進む方法”がわたくし実はとても気に入っていまして、渦巻き状になっていますので段替えの箇所がありません。一段編むごとに立ち上がりを付けて編むと段替えの部分がどうしても厚みが出てしまい、それが何だか野暮ったい感じがしてどうしても好きになれませんでした（段替えがあっても素敵に見えるような方法をずっと模索してはいるのですが）今回は縞々模様ですので、段の変わり目が一段ずれたように見えます。編み終わりも一段ずれています。が、そのラフな感じがこなれた感を醸し出して何とも格好良いのです。私はマルシェーバッグなどを編む際も、もっぱらこの編み方を採用してます（相当気に入っております）私的にですが元を辿ればこの編み方は確かアガサクリスティーの海外ドラマだったと思うのですが、赤い水着を来た綺麗な女性がマルシェーバッグを手に持ってビーチに向かうシーンがあって、そのマルシェーバッグが“ぐるぐる編み”になっていて、それはもちろん素材の太さや材質も全く異なるものでしたが、一瞬で心をわし掴みにされてしまったという。映画やドラマなどしょっちゅう目を奪われたり心をわし掴みされているわけですが、この編み方もそんな日常から得たものです。少し脱線してしまいましたので、この帽子の説明に戻らせていただきます。この帽子も編み終わりの段差がチャームポイントの一つなのですが、縁がペラペラだと単なるラフで終わってしまうと思いましたので、丁寧にこれもぐるぐると巻きかがりをして仕上げました。シンプルな黒や茶系のビーチウエアや、リゾートドレスなどに良く映えるだろうな、と思います。大ぶりなゴールドのアクセサリーとも相性良さそう、、、そして今回の“おまけ”はおまけというにはあまりにも嬉しすぎる（願望）コサージュです。日焼けしたテラコッタ色の、これまたラフな感じがとっても素敵なコサージュです。帽子に付けたら一層ラグジュアリー感マシマシです。帽子に縫い付けようかとも考えたのですが、その方が高級感があるかなとも思ったのですが、付けたり外したりも楽しいかな、と思いまして別々にしました。帽子はゆったりした造りになっていますから、内側にテーピングを施してサイド後方あたりにはマジックテープを縫い付けておりますので多少のサイズ調整が可能です。最後に今回はレシピが無くても編地を見ていただけば増やし目の位置や目数など見て取る事が出来ると思いますので、皆様も是非お好きな色で編まれてみてはいかがでしょうか？かぎ針のサイズでゲージの調整をすれば、ご自分サイズに合わせて作ることができますよ！素敵な夏になりますように。