長崎県大村市在住のビルダーさんの作品です。華音（ハナオト）№00054 2015年7月4日完成品です。このロングネックミニレレは、16フレットジョイントのコンサートスケール（375㎜）となります。特出するのはサイドホール。厚みのあるココボロの1ブロック材を削り出しバッフル加工されています。サイドホールからはダイレクトに響きが伝わりステレオ効果も感じます（私感ですが）。小柄なボディながらとても深みのある大音量となっています。トップ材はアディロンダックスプルースの単板とのこと。強度のしっかりとした材をとても薄く仕上げ心地よい鳴りを実現しています。光を当てながらトップ材に指をかざしサイドホールから覗き込むと指の影が映るほどの仕上がりです。購入後、ヘッドには、『誠』のロゴを入れて貰いました。
スペックを紹介します。
＜概要＞全長：570mm、幅：150mm、厚み（ボディー）：60mmフレット幅：0F＝36㎜、16F＝43㎜ネックジョイント：16F（ロング）弦高：1F=0.6mm、12F=3.0mm（多少誤差有り）トップ板裏のブリッジ前にピエゾマイク貼付け
＜使用材等＞トップ：アディロンダックスプルースバック/サイド/ヘッドプレート：スポルデットメイプル（カーリー）ネック：マホガニー＆ココボロ（3P)フレットボード/ブリッジ：ココボロ（ダーク）バインディング：ココボロポジションマーク：白蝶貝（サイドなし）ブレーシング：ハカランダナット/サドル：牛骨ペグ：2連タイプ（ゴールド）塗装：セラックニス手塗仕上げ

訳ありと記載した件ですが、購入当初よりの訳ありは次の通りです。①ペグの交換につき取付け穴並びにワッシャー跡が若干わかります。②ネック裏面に虫食い跡をココボロ材で補修しています。とのことでした。
この作品に惚れて購入致しました。僕は殆ど弾いておりません。とは言え、若干のストローク傷はついてしまったと思います。
また、購入後の訳ありは次の通りです。保管状況が悪かったのか、トップ板の合わせ目が乾燥により隙間ができかけ、同じくブリッジも若干がれかけましたので、ビルダーさんに依頼して補修と交換をして頂きました。当初のブリッジの薄さもあって、弦を止めるピンホールのブリッジに交換いたしました。ブリッジ交換に伴い4弦の配置がちょっと内側（3弦と4弦の間隔が若干狭い）になってしまいました。元々フレット幅が狭いせいか、演奏上はあまり気になりません（私感です）。
以上となります。
華音（ハナオト）さんの作品は材質にもこだわりがあり、とても素敵です。訳ありではありますが、とても響きが良く大好きなウクレレです。この他にもまだ数本持っておりますが、そろそろ断捨離の時期かと思い出品した次第です。
ノークレームノーリターンでよろしくお願い致します。